古文書ライフ
―老後のライフワークとして―
ここに掲載した古文書は古文書を学習するために個人が集めたものです。解読することが目的で
史料としての価値を問うものではありません。学習成果を所属する中野古文書同好会で発表していますが、
これらを私蔵するのでは勿体ないと感じウェブサイトに公開することにしました。
まだ未完成ですが今後の学習成果を加えて充実していけたらと思っています。
目次
日常の文書
常設の高札文 全国統一常設の高札文
日本橋御高札 徳川吉宗の享保改革『目安箱』『新田開発』高札
手紙書 手紙の例文集
寺子屋の教え
往来物 文久年間武州秩父の寺子が使用した手習書一式
隅田川往来 隅田川沿いの名所旧跡を辿る手習書
手嶋堵庵の前訓 心学者による手習所入門前の訓話
寺子教訓書 寺子屋での学習心得を教えた手習書
村々への御触
間々田宿廻状 文政二年東照宮修復普請の間々田宿人足集めの触れ
御鹿狩談判書 嘉永二年徳川家慶の鹿狩における村の役務
取締方請印小前帳 天保七年山梨郡江曽原村の取締り条文
小川半蔵様御廻状 天保十一年関東取締出役が教諭本『孝行和讃』を交付
御巡見様被仰渡候御請書 延享三年徳川家重の将軍就任時の巡見使派遣
当分助郷嘆願書 慶応元年中山道の中津川・落合両宿の当分助郷
甲州桝存続の願い 安永九年京桝統一令に対する国枡存続の歎願書
道中記と地誌
往来手形 安政七年隠岐島民が西国巡礼するときの往来手形
日光山道中記 天保十四年山岳信仰のための道中記
佐渡詣道之記 嘉永二年日蓮の佐渡足跡を辿る女旅日記
武蔵国地名尋書 寛政四年代官伊奈友之助の任地調査(自筆)
東海道五十三次の歌 画家の川端正光の自筆絵と歌詞
幕末の事件簿
水府一件記 安政六年安政大獄の水戸藩への幕府御沙汰書
桜田門外の変 安政七年事件当日の幕府の封廻状
天狗党の乱 元治元年事件の記録、鳥見役山本元吉の私記
長防御征伐 元治元年幕府による『長防御征伐』の記録
慶応二年の風説書 慶応二年『第二次長州征伐(四境戦争)』の聞書き
将軍家宣の遺訓
評定所の面々へ 新井白石による評定所への綱紀粛正提言
御遺言 正徳二年家継へ将軍継承の遺言
金銀復古の事 正徳二年元禄改鋳貨幣の慶長復古命令
はじめに
生涯学習として古文書を学び始めてだいぶ経ちましたが、学べば学ぶ程古文書の世界が広がってきます。
何かを学ぶことは容易なことではないことがようやく分かってきました。
本居宣長は『うひ山ぶみ』のはじめに次のように言っています。
初学者に教へて日く、
才不才は生れつきたることなれば、力に及びがたし。
されど大抵は不才なる人といへども、おこたらずつとめだにすれば、
それだけの功は有る物也。
又晩学の人もつとめはげめば、思ひの外功をなすことあり。
又暇のなき人も、思ひの外いとま多き人よりも功をなすもの也。
されば才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、
思ひくづをれて、止むることなかれ。
とてもかくてもつとめだにすれば、出来るものと心得べし。
すべて思ひくづをるるは、学問に大にきらふ事ぞかし。
この「塵も積れば山」式の勤勉努力主義は、平凡にしてしかも永遠の真理を持っています。
宣長自身、実にこの方針でその生涯を貫いたのです。簡単に真似できることではありませんが、
「晩学の人もつとめはげめば、思ひの外功をなすことあり」という言葉は私への励ましになっています。
ここに塵のように積もったものをいくつか紹介してみたいと思います。
始めのうちは暗中模索であったのが、時が経つにつれて得た知識で、次第に霧が晴れたように視界が広がってくる。
このような感覚が古文書の魅力といえるのかも知れません。
別掲の寺子教訓書の最後に添書きされた古歌を取上げます。上杉鷹山の言葉といえば思い浮かぶものと同意のものです。
なせばなる、なさねば
ならず、なるものを
ならぬといふは
なさぬゆへなり
「始めなさい、そして続けなさい。」の言葉に尽きるようです。
ここに取上げた古文書はすべて私個人の所有するものです。営利目的以外には利用の制限はありません。
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